最近よく聞く「ボンエルフ」とは?自宅前が洒落た欧風の道に
「カーブした道で、人も車もゆるやかに」
ヨーロッパの住宅街などでは、あえてまっすぐな道路で区画せず、ゆるやかなカーブを組み合わせた風景をよく見かけます。
日本でもこの「ボンエルフ」の発想を取り入れた安全かつおしゃれな街並みが増えていますが、「それって誰でもできるの?」と疑問に思いませんか?
ボンエルフとは
「ボンエルフ( woonerf)」は「生活の庭」という意味のオランダ語で、住宅街などの生活道路をあえて曲線にして、車がゆっくり走ることで歩行者との共存を図ろうとするものです。
海外では歴史的に曲線を生かした街づくりが行われており、ロンドンの目抜き通りであるリージェントストリートなどは、先が見えないことで建物に目が行ったり、その先に興味がわいたり......と人間の心理を刺激するようなワクワクする街並みになっています。
日本の住宅でも作れる?
これから家づくりを行う皆さんも、「でも日本でボンエルフって可能なの?」と思うかもしれません。
たしかに道路そのものを変形させることは難しいですが、家の前の土地が私有地なら、少し張り出して花壇を作ったり樹を植えたりすればボンエルフの役割を果たしてくれます。
分からないときは役所に問い合わせれば土地の所有権について教えてもらえます。設計時に私たちにもぜひ相談してみて下さいね。